ひの市民大学「近代化における日野人のチャレンジ精神を学ぶ」講座開講

多摩地域の近代化のはしりは、1870(明治3)年、玉川上水に通船されたことだろうか。2年ほどしかかなわなかった船運を惜しんだ地元有力者がその後、発想転換して目を向けたのは「鉄道」だった。1889(明治22)年4月、新宿-立川間で開業した甲武鉄道は、4か月後、八王子まで延伸した。翌年春まで駅舎がなかった日野の人々には垂涎の汽車だったろう……日野市中央公民館は、進取の気性に富んだ風土があるといわれる同市に特化した「近代化における日野人のチャレンジ精神を学ぶ」講座を12月1日から毎週金曜日午後3回開く。いま受講者を募っている。

江戸から明治になり、日野にも近代化の波が押し寄せた。日野の近代化にはどのような特徴があったのか。その特徴と同時に関連性にも触れて講座を進めるという。

 

対談「煉瓦とビールのロマン~TOYODAビールな夜を」

12月1日19時から20時半まで、日野市多摩平の森産業連携センターPlanT(中央線豊田駅北口から徒歩5分、クレヴィア豊田多摩平の森レジデンス1階)で、対談「煉瓦とビールのロマン~TOYODAビールな夜を」と題して開講。甲武鉄道開業前の1886(明治19)年に現・日野市豊田の山口平太夫が多摩地域で初めてのビール「TOYODAビール」を醸造した。その名を冠したビールが2015(平成27)年7月に復刻された。対談するのは福生市の石川酒造場社長・石川弥八郎さんと日野市郷土資料館長・清野利明さん。40人募集。参加費500円(ビール代)。

現役である明治時代の日野煉瓦

12月8日13時半から16時まで、日野市中央公民館(中央線日野駅から徒歩8分)で「日野煉瓦について」座学し、日野駅周辺か、煉瓦工場跡を訪ねる。当時、煉瓦は各地で作られた。中でも日野煉瓦は甲武鉄道の開業に欠かせなかった。立川-日野駅間の多摩川鉄橋を支える橋脚などに使われた日野煉瓦は、今も現役。講師は日野市新選組のふるさと歴史館学芸員・髙井英之さん。30人募集。無料。

 

織物の多摩に欠かせなかった桑栽培

12月15日13時半から16時まで、日野市市民の森ふれあいホール(中央線日野駅から徒歩13分、多摩モノレール甲州街道駅から徒歩10分)で開かれる講座のテーマは「日野の養蚕と桑ハウス」。旧農林省蚕糸試験場日野桑園第一蚕室(桑ハウス)を見学する。昭和10年代に当時の日野町は、「日野五社」といわれる大企業の工場を誘致するまで、主産業は養蚕だった。養蚕業は1887(明治20)年ごろから殖産振興策として推奨された。昭和初期にできた蚕糸試験場は、1980(昭和55)年に筑波へ移転したが、それまで日野桑園では桑の栽培や品種改良など桑や蚕の研究が行われ、全国への情報発信基地だった。日野桑園第一蚕室の建物は、今年6月、国の登録有形文化財に指定された。講師は、仲田の森遺産発見プロジェクトの酒井哲さんと日野市郷土資料館学芸員・秦哲子さん。30人募集(見学のみは不可)。無料。

申し込みは電話042-581-7580日野市中央公民館へ。

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