2017年03月02日(木)

日野市郷土資料館 企画展 「日野の産業革命~レンガ・ビール・養蚕~」 4月16日(日)まで開催!

 1916(大正5)年、日野に電灯がともって今年で100年。日野人の先進性を物語るレンガやビール、養蚕は、日野の近代化を象徴する事物にスポットを当てた「日野の産業革命~レンガ・ビール・養蚕~」展が日野市郷土資料館で4月16日(日)まで開かれている。3月4日には長年、皇室御養蚕所に勤めた紅葉山御養蚕所常任幹事、伊藤稔さんがその体験を語る。
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JR中央線(上り線)の多摩川鉄橋に現役で使用されている日野煉瓦

 企画した同館の狙いにも熱がこもっている。そのメッセージは――。
 幕末に新選組を生み出した町、日野。徳川幕府崩壊後、明治の新しい世になり、日野人たちはレンガやビール・養蚕など様々な事柄で近代化を推し進めた。
 日野の近代化は、甲武鉄道(現在のJR中央線)と共に始まった。多摩川・浅川の鉄橋工事のため、ご当地レンガである「日野レンガ」が計画的に生産され、見事、鉄道局に納入することができ、その後の日野停車場の誘致に結びついた。
 その頃、豊田では多摩地域最古のビールである山口麦酒(復刻されたTOYODA BEERのもと!)が作られ、日野停車場を起点とした販売戦略が考えられた。
 また桑の都八王子と隣り合う日野では、農家の暮らしを支える基幹産業の一つとして養蚕が盛んだった。そのような中で、昭和に入ると、現在の仲田の森の地に「農林省蚕糸試験場日野桑園」が設立された。
 近代化に尽くした先人たちの時代を見る眼の確かさと、尽きることのない旺盛なチャレンジ精神、そして、たゆまぬ努力の積み重ねを知ることが、先行きの見えない時代を生きる私たちにとっての道しるべの一つになれば幸いです。

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養蚕に使われた道具
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発掘された日野煉瓦造の火炉
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日野市に残る近代化遺産「旧蚕糸試験場日野桑園第一蚕室」(昭和7年建設)
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山口麦酒の展示コーナー

<写真はいずれも日野市郷土資料館提供>

企画展「日野の産業革命―レンガ・ビール・養蚕―」
◆期間 2017年4月16日(日)まで
◆場所 日野市郷土資料館(多摩モノレール「程久保」駅より徒歩15分)
◆休館日 月曜休館(3月20日開館、21日休館)
◆開館時間 9時00分~17時00分
◆入館料 無料
◎日野郷土資料館ホームページ http://hino-museum.jp/

企画展関連講座
「皇后様とご養蚕~紅葉山御養蚕所助手としての体験を語る~」
 皇居内紅葉山御養蚕所で、御養蚕所助手として従事した体験を語るのは、伊藤稔氏(紅葉山御養蚕所常任幹事)。併せて、市内川辺堀之内にあった繭の共同乾燥庫についての話もします。
日時:3月4日(土) 午後2時~3時30分
会場:日野市中央公民館高幡台分室(日野市程久保550)
講師:伊藤稔氏(紅葉山御養蚕所常任幹事)
定員:30人
申し込み:日野市郷土資料館へ電話申込み(電話 042-592-0981)