12/2(土)多摩めぐり30プラス 多摩丘陵第7弾 谷戸の空を舞うチョウゲンボウ

谷戸の空を舞うチョウゲンボウ

希少な弥生時代遺跡と大木のカヤ

稲城市を抱え込む多摩丘陵の東側は、西側の主脈中心の尾根と違って人が手の指を広げた格好のように幾重にも条が走り、変化に富む。多摩ニュータウンの中では最も新しい住宅地の稲城市若葉台は清楚なまち。丘陵を下った上谷戸親水公園は、ホタルが飛び交う清流があり、緑が濃い。その上空を滑空する小さな猛禽・チョウゲンボウをレンズで狙う愛鳥家が居並ぶ。北の三沢川沿いに建つ古刹の高勝寺にも立ち寄りたい。威風堂々の雄姿を見せる都内最大級のカヤの大木が境内の空気を締める。さらに都内では数少ない弥生時代の遺跡が出土した平尾台原遺跡が物語るものは、何か。人の住みやすさだけだろうか。多摩ニュータウンに先駆けて開発された平尾団地は、間もなく50年を迎える。この間、人口の急増・減少という時代の推移を映す。鎮守の杜だった杉山神社の風格も感じたい。訪ねる先々で流れる麻生川など幾つもの水音は、丘陵が語るふくよかな声に聞こえてくる。そんな多摩丘陵に触れましょう。

◆集合日 2017年12月2日(土)
◆時 間 9時
◆集合場所 京王相模原線若葉台駅
◆ガイド タマケン合格者 宮崎雅文さん 須永俊夫さん
◆参加費 1,000円
◆募集人員 先着順 30人
◆持ち物 弁当、筆記具、雨具、飲み物
◆お問い合わせ 042(591)8540タマケン事務局(平日10-16時)

詳細はチラシをごらん下さい

「たちかわ市民科講座 みんなで学ぼう!立川・多摩の歴史と文化」受講者を募集

 11月18日、立川市女性総合センター(立川駅北口徒歩7分)で開かれる「たちかわ市民科講座『みんなで学ぼう!立川・多摩の歴史と文化』」の受講者を募集している。

法政大学の馬場教授が講師
 立川市は、近年の都市化の進展に伴い、年間の転入転出が1万人にも及んでおり、地域コミュニティーの深まりが問われていることから同市教育委員会は、小中学生に郷土愛を育んでもらおうと、同市独自の市民科を設けて郷土学習をしている。まちのいまの様子や、歴史、文化に触れて、市民としていろんな活動にかかわり、社会のために役立つ人づくりにつなげていこうという狙いだ。その一環で、今年度から市内全20小学校5年生が「タマケン・ジュニア級~立川市検定」を受検している。大人にも郷土に触れる機会を広めたいと講座を開くもの。立川市在住者に限らず受講できる。講師は、タマケン学術委員である法政大学大学院人間社会研究科教授の馬場憲一さん。

中学生が使う資料集読んで目から鱗
立川市内の中学生が使っている社会科資料集「たちかわ」を読む機会があった。資料集の内容は、地理、産業、歴史、現代、政治・行政の仕組みが完結明瞭にまとめられていて、夢中で読んだ。
 その中で、目を引いたのは……。
 明治から昭和の地図が4枚掲載されている。明治19(1886)年の立川市の部分地図とはいえ、全面的に畑が広がっている中に、多摩川に「日野渡船場」の記載がある。まだ甲武鉄道(中央線の前身)が敷かれていない。大正13(1924)年の地図には立川停車場の名がある。昭和15(1940)年の地図は駅周辺に建物が密集していて黒い。あるはずの立川飛行場エリアは真っ白。日本陸軍の施設をカモフラージュしていることが読み取れる。

立川駅が現在地にあるわけ
 甲武鉄道の着工は明治21(1888)年5月。当初の立川停車場の建設予定地は、現在の諏訪神社(柴崎町)に近い所だった。周辺住民から「停車場ができると、火の粉が飛んできて火事になる」と建設に反対され、当時の村はずれに駅舎を作ることになった。駅舎は、いまは高架だが、昭和57(1982)年に駅ビルが開業するまで北側にあった。駅舎は、なぜ北側に建てられたのか。蒸気機関車に入れる水を北の砂川村の用水から取り入れたからだと説明されている。

飛行場建設に見合った4条件
 首都を守る東京西部地域に飛行場建設案が出て、その候補地に相模原、小平、立川などが持ち上がった。大正9(1990)年秋、立川に飛行場ができた要因は、こうだ。①首都に近い②広大な平坦地がある③鉄道が通っている④気象条件に恵まれていること。この条件に見合ったのが立川で、各務原(岐阜県)、所沢(埼玉県)に次ぐ3番目の飛行場になった。昭和4(1929)年には日本航空輸送が旅客輸送を始めて、民間利用が始まった。
 中学生だけではなく、目から鱗が落ちる副読本だと実感。まさに武蔵野台地は魅力いっぱいの“宝の宝庫”だ。
 「みんなで学ぼう!立川・多摩の歴史と文化」講座の開講は、11月18日10~12時。募集人数は50人(先着)。講座を主催する同市生涯学習推進センターは、学んだ成果を次回のタマケン受検で生かそうと呼びかけている。申込は、早めに電話042-528-6872立川市生涯学習推進センターへ(平日8時半~17時)。

11月12日(日)多摩めぐり30プラス「多摩丘陵第6弾」多摩市聖蹟桜ヶ丘

天守台跡から゛国〟を一望し、木造随身倚像を見る

「武蔵野の向の岡の草なれば…」小野小町の歌碑がある多摩市。古道が幾筋も通り、北端に横たわる多摩川に渡した舟。戦乱の時代の多摩川は、最大の自然防壁でもあった。付近には霞ノ関が置かれ、木戸柵を設け、天守台を構えた。ここは、いくつもの乱の舞台でもあった。小野神社に収められた随身に何を託し、願ったのか。絵師の相沢五流が筆を走らせたわけは? 明治天皇の行幸地として知られ、その折に接遇した元名主家とは? 東京都第1号の環状交差点を抱えた新時代の住宅都市を建設し、さらに顔を変えつつある多摩市。多摩ニュータウンと違う趣を感じる。

◆集合日 2017年11月12日(日)
◆時 間 9時30分
◆集合場所 京王線 聖蹟桜ケ丘駅 西口 青春のポスト前
◆ガイド タマケン合格者 永江幸江さん 須永俊夫さん 前田けい子さん 関根充さん
◆参加費 1,000円
◆募集人員 先着順 30人
◆持ち物 弁当、筆記具、雨具、飲み物
◆お問い合わせ 042(591)8540タマケン事務局(平日10-16時)

詳細はチラシをごらん下さい

村を移転させて農業用水をつなげた日野用水開削450周年記念特別展 12月3日まで~日野市立新選組のふるさと歴史館で

日野市内にはいまも多摩川、浅川、程久保川から水を取り込んでいる用水は、現役であり、その延長は約116㎞に及ぶ。その昔、多摩川の北側に住む人たちは「嫁に行くなら日野に行け」といったというほど、米作りが盛んな日野だった。嫁に出す娘が食いっぱぐれないと近隣の村人は見ていた。江戸時代の日野本郷の石高は約2300石。多摩地域では断トツの生産高だった。「米どころ日野」を生んだのは用水だった。戦国時代の永禄10(1567)年に開削されて以来、今年で450周年になるのを記念して、日野市郷土資料館は12月3日まで、同市立新選組のふるさと歴史館で、「日野用水開削450周年記念特別展」を開いている。日野人が守り育てた用水の歴史的変遷と用水を取り巻く自然と清流について紹介している。

安定的な水量で耕作面積拡大
 同郷土資料館によると、日野用水の開削は、後北条氏の開発政策によって永禄年間(1518~70)に美濃国出身の佐藤隼人が行った。この政策を推し進めるにあたり、日野本郷の旧地(古村跡)を移設し、新たな開発拠点として日野宿が立てられた。村を移動したことによって湧水地点や、それまでの小規模用水をつなげて、多摩川からの長距離の導水が叶ったという。安定的な水量を得たことで耕地面積が飛躍的に伸び、それまでの開発・退転・再開発を繰り返してきた不安定な農業が広域的な水田耕作ができるようになった。この開削によって、日野宿を含む現在の日野市域の北半分が出来上がり、その後の日野の発展に結びついたという。

鉄道敷設工事にも用水路確保
 米作りに欠かせない用水を守ったのは、村民の「御普請」によるところが多かった。日野領七ヶ村と昭島・立川方の拝島領九ヶ村との水争いもあった。甲武鉄道(中央線の前身)が八王子まで延伸した時も鉄路の築堤で用水を分断しないように通水路が守られた。戦後の急激な都市化によって工場廃水や家庭からの排水によって農業に影響を与えるほどに用水が汚濁したことで用水に通年にわたって通水され、下水道整備や同市の清流条例が施行され、清流が復活したことにも触れている。
 日野用水開削450周年記念展は、9時半~17時(入館は16時半まで)。月曜日休館。大人200円、小中学生50円。会場の日野市立新選組のふるさと歴史館へは中央線日野駅から徒歩15分、または日野駅-高幡不動間のバス、日野七小入口下車、徒歩5分。問い合わせは電話042-592-0981日野市郷土資料館。
 


昭和30年頃、日野駅西側に広がっていた「八丁たんぼ」=真野徹家所蔵。写真は、いずれも日野市郷土資料館提供


元禄16年「挨拶目録」佐藤信行家所蔵


村の移転などを記す資料を展示する会場

10月29日(日)多摩めぐり30プラス「井の頭恩賜公園開園100年」

井の頭恩賜公園開園100年 ~多摩の湧水池が誘った日本初の郊外型公園

第一次世界大戦下の東京府北多摩郡武蔵野村や三鷹村にようやく電気が引かれた。東京の中心地に人口が集中して明治初頭に80万人台であったのが290万人まで増え、都会に暮らす人々は“田園へのあこがれ”と“都会からの逃避願望”が高まりつつある時代だった。そんな時、この村に日本初の郊外型公園の「東京市井の頭恩賜公園」がやってきた。この地は、もともと御料地で、杉の巨木が空を覆い、シダが繁茂し、キンランが季節を彩っていた。江戸時代からの景勝地であり、役目を終えたとはいえ、上水源は変わらぬ水量を誇っていた。地元の青年らが公園建設に奉仕した。今の井の頭恩賜公園をゆっくり見て歩き、100年の変遷に思いを馳せたい。各所の都立公園の違い、井の頭自然文化園の生き物たちにまつわる話にも耳を傾けましょう。

◆集合日 2017年10月29日(日)
◆時 間 9時30分
◆集合場所 京王井の頭線井の頭公園駅改札前
◆講演1 「多摩地域の都立公園について」
東京都西部公園緑地事務所管理課 管理担当・宮﨑猛さん
◆講演2 「井の頭自然文化園の生き物たち」
井の頭自然文化園園長・日橋一昭さん
◆ガイド タマケン合格者 味藤圭司さん 相山誉夫さん
◆参加費 65歳未満1,320円、65歳以上1,160円
◆募集人員 先着順 30人
◆持ち物 弁当、筆記具、雨具、飲み物
◆お問い合わせ 042(591)8540タマケン事務局(平日10-16時)

詳細はチラシをごらん下さい